Adobe Launch は Adobe が提供しているWeb/App向けのタグ管理サービス(タグマネージャー)の名称です。いわゆるGTM(Google Tag Manager)やYTM(Yahoo! Tag Manager)、Tealiumあたりもその機能を有してますね。
タグマネージャーを使うときに重要なのは、いかにうまいこと管理しやすく設定するかだと思います。その為に必要なのは一貫した設定が必要…ですが、結構そこら辺も悩みどころ。色々と事前に決め事とかしておかないと後々カオスになることも。
ということで Adobe Launch におけるテクニック集として…
今回は各設定につける名前の付け方としておすすめのルールをご紹介です!
Adobe Launch でネーミングルールに気をつけた方がいい設定について
Adobe Launchで特にネーミングルールに気をつけた方がいい設定は以下の2つ。
- Rules
- Data Elements
この2つの設定は設定名が初期構築や運用、設定拡張時で新しく付けたり設定を引用することがあるので、最初の段階でわかりやすいルールにしておかないと後々苦労します。
それぞれ名前の付け方のポイントがあるので、それぞれ解説していきますね。
Rulesの名前の付け方
まずは私のおすすめ記述方法を先にご紹介!
[読み込み順を1-9で].[Page Top/Page Bottom/DOM Ready/window Loaded] [Orderを数字で00-99]: [何のページや条件で発動するか?を記載。]例)
1.Page Top 10: all Pages
2.Page Bottom: view Purchase Page
[]自体は除いて記載してください。
なんでこのような名称が良いかと言いますと…
Rulesの名前をつけていく際に重要なのは以下の点です。
読み込み順番が分かり易いこと
Adobe Launchの場合、Page Top→Page Bottom→DOM Ready→window Loaded という順番で読み込む順番が担保されます。
この順番がわかりやすくなってないと、一体どれが何のタイミングで読み込まれてるのかパッと分からず、運用時にルールがどんどん増えてしまったり一体どういう設定になっているのか分からなくなります。
(わかりやすくルールの発動順番とか条件がわかりやすく表示されるような便利な画面が有ればいいんですけどね…)
どんな条件で発動するのか?何をするのか?
ルールは端的にどんな条件なのかが分かりやすく並んでいて、何をするのかが分かりやすくなっていないと、何か設定を追加したいとか…設定した人以外の人が内容を確認した時になんだかわからなくなります。
名称に入れてしまうと良くないもの
逆にいうと以下の情報は名称に入れるとわかりにくくなることが多いです。
- 何を設定するのか?ということ一瞬いいかと思いますがこれを入れると、新しいものを追加する度に名称を変える事になり、運用手順書とかに書けない…ので、新しい担当者とかが厳しい。
- 設定変更日これは、そもそもAdobe Launch側のLast Modifiedとかあるので入れなくても…
Data Elementsの名前の付け方
これもまずは私のオススメをご紹介!
[カテゴリ名].[変数名(なるべく詳細に)]例)
product.category
product.priceWithoutCurrency
user.userId
page.internalTrackingCode
[]自体は除いて記載してください。
カテゴリ名はデータの粒度と出元で分ける
カテゴリ名と書いた所がちょっと難しいかもしれないですね。イメージとしてはデータの粒度と出元です。どういうことかと言うと…
- page -> その開いたページが持つ情報。pagenameとか、sectionとかトラッキングコードとか、カテゴリ名とか…
- user -> ページを閲覧してる人が持つ情報。顧客IDとか顧客ランクとか…
- product -> ページやアクションを含めてその時の商品に関する情報。商品IDやカテゴリ、商品名や価格など…
こんな感じで区分をあらかじめ分けて考えておきます。すると、データの出元がわかるので、新しいページや仕組みが増えてもその際に取れるようにするべき値かどうかはわかりやすいです。
まとめ
ということで!Ruleは以下のようなルールがオススメです。
[読み込み順を1-9で].[Page Top/Page Bottom/DOM Ready/window Loaded] [Orderを数字で00-99]: [何のページや条件で発動するか?を記載。]
例) 1.Page Top 10: all Pages 2.Page Bottom: view Purchase Page
Data Elementsのオススメ記述方法は…
[カテゴリ名].[変数名(なるべく詳細に)]
例)
product.category
product.priceWithoutCurrency
user.userId
page.internalTrackingCode
ぜひぜひ、こちらのルールを御参考に管理のしやすいTags (Adobe Launch)運用をしてみてくださいませー。